休日の朝、俺はいつものランニングコースを軽快に走っていた。
澄んだ空気、静かな住宅街――そんな何の変哲もない風景の中で、俺は突然足を止めた。
目の前の壁に、何か…いや、「誰か」が埋まっている。
しかも、それは下半身だけだった。
「……え?」
状況を把握するのに数秒かかった。
壁から突き出しているのは、明らかに女の子の下半身。
引き締まったおしりと太もも。
その上には顔写真が置いてあり、スポーティ系の女の子だった。
いやいや、こんなのおかしいだろ。
俺は辺りを見回したが、朝早いせいか誰もいない。
仕方なく、恐る恐る壁に近づいていった。
「あの…大丈夫ですか?」
返事はない。
下半身は完全に静止している。
俺は困惑しつつも、声をかけ続けた。
「生きてますよね? もし聞こえてたら返事してくださーい。」
すると、壁の向こうからかすかに声が聞こえてきた。
「……だ、誰か、助けて……!」
声の主は、やはり壁の中に埋まっているらしい。
その声は少し震えていて、どうやら相当焦っているようだった。
「ど、どうしてこんなことに…?」
俺が尋ねると、彼女は情けなさそうに答えた。
「わからないの! 気がついたらこんな状態で…。たぶん、事故か何かで…!」
「事故って、どうやったらこんな壁に下半身だけ埋まるんだよ!」
俺がツッコミを入れると、彼女はしばらく黙った後、小声で呟いた。
「……魔法とか?」
「魔法!? いや、そんな非現実的な話――」
しかし、目の前の現状が既に非現実的すぎて、俺はそれ以上否定する気にもなれなかった。
こんな状況、AVでしか見たことない。
とにかく、助ける方法を考えなければ…
俺は彼女に聞いてみた。
「どうやって助ければいい? 壁を壊すとか?」
「だ、だめ! 壁を壊したら大事になるし、第一、下半身丸見えになっちゃう!」
…というか、既に丸見えなのだが。
そうとは言えず、俺は頭を抱えながら別の方法を考えた。
「じゃあ、試しにちょっと引っ張ってみるよ?」
「えっ!? 引っ張るってどこを!?」
彼女の声が急に高くなる。
俺は困惑しつつも、適当に足首を掴もうとした瞬間――
「だめぇぇぇ! 足とかスカートの下とか触らないでぇぇぇ!」
彼女の声が必死すぎて、俺は思わず手を止めた。
どうやら、妙な誤解をされているようだ。
「いや、変なことするわけじゃないから! 本当に助けるだけだから!」
「でも…なんか嫌な予感がするの…。」
俺はもう一度冷静に考え直し、壁に軽く体を押し付けながら彼女に話しかけた。
「じゃあさ、少し動ける部分だけでも自力で動かせない?」
「う、うん…。ちょっと試してみる。」
そう言うと、彼女の下半身がゆっくりと動き始めた。
しかし、動くたびに俺は目のやり場に困る。
「ちょ、ちょっと待って! スカート抑えた方がいいんじゃない!?」
「え、ええっ!? そんなこと言われてもどうしろと…!」
二人でドタバタしているうちに、突然彼女が叫んだ。
「やだっ、なんか変なところがくすぐったい!」
「いや、それ俺のせいじゃないから! 壁のせいだから!」
ジタバタするムチッとしたおしりが妙に俺の下半身を刺激する。
今は早朝も早朝。
周りには誰もいない田舎道。
顔が見られないからバレる心配もない。
一生に一度もない体験を、こんな形でしてしまうのだろうか。
俺は生唾を飲み込んだ。
「ま、まずいな……これ……。」
下半身がもどかしいのか、彼女は妙に腰を動かしている。
そのたびに俺は妙な気分になりそうだった。
「あの……とりあえず落ち着いて……!」
俺がそう言った瞬間、彼女のお尻の動きが止まった。
すると彼女の息遣いが急に荒くなった。
「……ん?」
「……はぁ……はぁ……。」
「あの、大丈夫……?」
「……だめぇ! もう我慢できないのぉ!」
次の瞬間、おしっこを漏らした。
それと同時に、辺り一面に妙な匂いが広がった。
「私……もう我慢できなくて……」
泣きそうな声で壁の中で呟く。
俺の中の邪な心が突き動かされ、彼女の露になった下半身を舐める。
「なにやってるの!!!!」
彼女のを舐めながらズボンをおろし、硬くなったそれを上下に動かした。
「やだっ! 汚いよ! そんなの舐めないで!」
「でも……すごく美味しい……」
俺は彼女のおしりに顔を埋め、その割れ目に舌をねじ込んだ。
そして、そのまま彼女の中に挿入する。
「あっ……ん……!」
彼女は壁の向こうで悶えている。
興奮した俺はさらに激しく手の動きを早くした。
「……はぁ……はぁ……」
もう我慢できない。
立ち上がり、彼女の股に自分のものをあてがう。
「え……ちょ、ちょっと待って……! 何しようとしてるの?!」
「ごめん……もう限界なんだ……。」
俺は強引に彼女の中にねじ込んだ。
そして、そのまま激しく腰を振り始める。
「……っ! ああぁっ! いやぁっ!」
彼女は壁の中で悶えている。
もう何も考えられない。
ただひたすらに腰を振るだけ。
「あっ、だめぇっ! もう出ちゃう!!!」
そう言って、彼女は潮を吹いた。
同時に俺の興奮は最高潮に達した。
もう止まらない。
俺は一心不乱に腰を振り続けた。
「ああぁっ! いやぁっ! もう許してぇっ!」
彼女の悲鳴を聞きながら、非日常な体験に没入していた。
「イッ……イクッ……!」
「いやっ!だめぇええええ!!!!」
彼女の奥を突き上げ、そのまま壁の中にぶちまける。
「……はぁ……はぁ……。」
ゆっくりと引き抜くと、彼女の下半身はぐったりとしていた。
その足先には生臭い白濁液が垂れている。
ああ、なんてことをしてしまったんだ……。
ーーその後、今回のことを謝り、俺たちはあれこれ試したが、結局どうにもならないまま時間だけが過ぎていった。
早朝の静けさが少しずつ街の喧騒へと移り変わり、人通りが増えてきた。
俺は焦りながら彼女に尋ねた。
「そろそろまずいんじゃないか? 誰かに見られたら、色々と終わる気がする…。」
「うぅ…でも、どうしようもないじゃん!」
壁越しに聞こえる彼女の声も、どこか諦めの色が見える。
そのとき、通りがかった一人の老人が俺たちをじっと見つめた。
手には新聞とコーヒーカップを持っていて、ランニング姿の俺と壁から突き出る彼女の足を交互に見比べている。
「あの、ちょっとした事故で…!」
俺が必死に説明しようとすると、老人はふっと微笑みながら小声で言った。
「若いってのはいいねえ。まぁ、ほどほどにな。」
そしてそのまま、新聞を持って悠然と歩き去っていった。
「ちょっと待って! 今のどういう意味!?」
俺は叫びかけたが、彼女が壁越しに小さく呟いた。
「……たぶん、誤解されてるよね。」
俺たちは顔を見合わせ(いや、正確には俺が壁に向かって)、お互いにため息をついた。
その後も何度か救出を試みたが、結局何の進展もないままだった。
壁に埋まっている彼女が、少し弱々しい声で言った。
「もう…ちょっと疲れたかも…。」
「そりゃそうだよな…。ずっとこの体勢だし。」
俺は彼女を励まそうと声をかける。
「とりあえずさ、何か食べたり飲んだりするか? 近くにコンビニあるし。」
「…うん。でも、どうやって食べるの?」
「あ、確かに。」
俺は一旦立ち上がり、大きく伸びをした。
そろそろ他の方法を考えないといけないかもしれない。
彼女も少し静かになり、疲れたのかぼんやりとしている様子だ。
「とりあえず、俺がもう少し何か方法を探してみるよ。」
そう言い残し、俺はスマホを取り出した。ネットで「壁 埋まった 助ける 方法」と検索を始める。
しかし、同じような状況などあるはずもなく、俺はランニングで持っていたタオルを彼女のおしりにかけた。
「ごめん!」と一言残し何事もなかったかのように、いつものランニングコースへと足を進めた。
「ちょっと!!置いてかないでよ!!!!」
おわり
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