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🩷官能小説🩷

のほほん系長身彼女と狭い部屋で二人きり! 甘くて危険な距離感に抗えず、俺(低身長)は逃げ場なし!?

🩷官能小説🩷

放課後、誰もいない体育館。

矢野陽太は、片付けを終えたバスケットボール部の練習を眺めていると、端のマットの上に寝転んでいる高梨すみれを見つけた。

「おーい、こんなところで寝るなよ!」

声をかけるが、返事はない。

近づくと、すみれは体育着のまま目を閉じている。

いつものことだ、と溜息をつきながらも、陽太は少しだけその寝顔を見つめる。

「でかいくせに、なんでこんなに無防備なんだよ…」と呟いたその時、すみれが目を開けた。

「あ、陽太くんだぁ。おはよー」

寝ぼけた声とふわっとした笑顔に、陽太の胸が不意に高鳴る。

「おはよーじゃねえよ!早く帰れって!」

赤くなりながら怒る陽太。

すみれは「あれー、もうこんな時間?」と時計を見てのんびり立ち上がる。

「ほら、ちゃんと傘くらい持ってこいよな」

「うん、でも今日は降らないって言ってたから~」

彼女の言い訳を聞きながら並んで歩いていると、突然ポツリポツリと雨が降り始めた。

「ほら見ろ、降るじゃんか!」

焦る陽太をよそに、すみれは「わー、雨だー」と笑っている。

「楽しそうにするなっての!」とツッコミつつも、陽太は「俺ん家遠いし、すみれん家近いんだから、そっち行くぞ!」と誘導する。

「ここが私の部屋だよ~。ちょっと汚いけど…」

案内された部屋には、大きなぬいぐるみやカラフルなクッションが散らばっていた。

陽太は「いや、どっちかって言うと子供っぽいだろ」と呟きながら、内心彼女の意外な一面にドキドキする。

制服を脱ぎ、部屋着に着替えたすみれが戻ってくると、髪がまだ濡れていた。

「お礼に陽太くんの髪も乾かしてあげるね」

ドライヤーを持って近づくすみれ。

「いやいや、自分でやるって!」

抵抗する陽太だったが、彼女が「じっとしてて~」とにこにこしながら顔を覗き込んでくる。

その距離の近さと、髪を乾かすために自分に集中する彼女の姿に、陽太は鼓動が速くなるのを感じる。

「お、お前、もっと自分の無防備さに気づけよな…」

「え、そうかな?」と首を傾げる彼女。

その仕草に堪えきれなくなった陽太は、思わず彼女の手を掴む。

「じっとしてて~、すぐ乾くから」と言いながら、すみれが陽太の髪にドライヤーをあてる。

「いや、だから自分でやるって!大体、お前、顔近すぎ!」

必死に身を引く陽太。

「だって、ちゃんと乾かさないと風邪ひくよ~?」

「お前が近すぎてそれどころじゃないんだってば!」

「え~、そんなに気にすることないのに~」とすみれは首をかしげる。

陽太は溜め息をついた。

「お前さ、そのマイペースっぷり、いつか大変な目に遭うぞ」

「ん?陽太くん、何か言った?」

「いや、なんでもない!」

慌てて顔を背ける陽太。

その耳が赤くなっていることに気づき、すみれはクスリと笑った。

「なんだよ、その笑いは!」

「陽太くん、なんかかわいいな~って」

「はぁ!?どこがだよ!」

「全部?」

無邪気に言い放つすみれに、陽太は「お前、天然すぎだろ…」と頭を抱えた。

「雨、まだ止まないね~」

窓を眺めるすみれ。

「そうだな。…って、勝手に人の家で長居するのもあれだし、そろそろ帰るか」

「だめだよ、まだ濡れたままだし、外出たらもっとびしょ濡れになっちゃうよ」

「でも、お前ん家の親とか帰ってきたら変に思われるだろ」

「大丈夫だよ、今日は泊まりでいないから~」

「いや、それ大丈夫じゃねえから!」

すみれはケラケラ笑いながら、「じゃあ、陽太くん、これ食べる?」と机の上のクッキーを差し出す。

「なんだよ、急に…」

「お礼だよ、おうちに来てくれたお礼!」

「だから俺はお前が雨に濡れるの放置できなかっただけで…」とブツブツ言いながらも、クッキーを口にする陽太。

「どう?おいしい?」

「ま、普通だな」

「え~!これ、私が作ったんだよ!」

「えっ!?お前、手作りとか意外だな…」

「ひどいなぁ。意外と女子力あるんだよ、私」

「いや、悪い意味じゃなくて…まぁ、うまいよ。ありがとな」

その言葉に、すみれが「えへへ」と嬉しそうに笑う。

クッキーを食べ終えた陽太がふと机の横を見ると、古びたゲーム機が置いてあるのに気づいた。

「おい、これって…」

「あ、それ?お父さんが昔使ってたやつだけど、私もたまに遊ぶんだ~」

「へえ、お前、ゲームとかやるんだな」

「うん!意外と強いんだよ~?」と自信満々なすみれに、陽太は挑発的に笑う。

「じゃあ、俺と勝負しようぜ」

「いいよ~。負けたらどうする?」

「罰ゲームな。負けたほうが…相手の言うこと一つ聞くってのはどうだ?」

「おっ、いいね!それ採用~!」

二人はゲーム機をセットし、真剣勝負が始まる。

「ちょっと待て、今のズルだろ!」

「え~、これが私の必殺技だもん!」

「ふざけんな、ルールに反してるぞ!」

「ルールなんてどこにも書いてないよ~」

すみれの天然ボケと陽太の真面目さがぶつかり合い、試合は大盛り上がり。

「ほら、あとちょっとで私が勝つよ~!」

得意げなすみれを、陽太が冷静に追い詰めていく。

「ふっ、これで逆転だ!」

「えっ!?嘘でしょ!」

すみれがあたふたしている間に、陽太はラストスパートをかけて見事勝利。

「ふっ、俺の勝ちだな!」

胸を張る陽太に、すみれは「くぅ~!悔しい~!」と地団駄を踏む。

「じゃあ、罰ゲームな。俺の言うこと一つ聞けよ」

「わかったよ~。何でも言ってみて?」

すみれはあっさり了承するが、その顔は少しだけ赤い。

陽太はしばらく考え込む。

「何でも…って言われてもな…」

「ほらほら、早く言わないと次のゲーム始めちゃうよ~?」

「…じゃあ、俺のこと、ちゃんと名前で呼んでみろよ」

「え?陽太くんのこと、陽太くんって呼んでるじゃん?」

「そうじゃなくて、”くん”とか付けないで…その、フツーに…」

その言葉に、すみれは目をぱちくりさせた後、「陽太…?」と小さく呟く。

その瞬間、妙な静けさが部屋を包む。

陽太は「しまった、何言ってんだ俺!」と頭を抱えるが、すみれは小さく笑った。

「なんか…いいね、陽太」

その破壊力に陽太は完全にフリーズしてしまう。

陽太が硬直しているのを見たすみれは、少しだけ首を傾げて、にっこりと笑った。

「陽太って、名前だけで呼ぶの…ちょっと照れるね」

その無邪気な言葉と笑顔に、陽太は心臓が破裂しそうになる。

「な、なに言ってんだよ!そんなの別に普通だろ!」

「そうかな~?でも、陽太って言うと、なんかもっと近い感じがするよね」

すみれの言葉に耐えきれなくなった陽太は、「そ、それより次のゲームやろうぜ!」と話をそらすが、すみれは「あれ、まだ罰ゲーム終わってないよ?」と近づいてくる。

「え?いや、今ので終わりでいいって!」

すみれは陽太の顔をじっと見つめる。

「ねえ、陽太って、今どんなこと考えてるの?」

「はぁ!?な、なんでそんなこと聞くんだよ!」

「だって、顔がすごく赤いんだもん。なんか変なことでも考えてるのかな~って」

「か、考えてねえよ!」

必死に否定する陽太。

しかし、すみれがさらに顔を近づけてくる。

「ほんとに?嘘ついてない?」

「お前こそ、その距離で聞いてくるほうが変だろ!」

陽太の反応を楽しむように、すみれは「ふふっ」と笑いながら少しだけ後ろに下がる。

「ごめんね、ちょっとからかっちゃった。陽太って反応が面白いんだもん」

「お、俺はお前のおもちゃじゃねえんだぞ!」と叫ぶ陽太だったが、その言葉の裏には、ほんの少し嬉しい気持ちが隠れていた。

二人が次のゲームを始めようとしたその時、すみれの家のドアがバタンと開く音がした。

「すみれ!今帰ったぞ!」

「えっ!?お父さん!?」

陽太とすみれは固まった。

予定ではいないはずの父親が帰宅してしまったのだ。

「ど、どうする!?」

「とりあえず、ベッドの下に隠れて!」

「お前の家、どんな漫画みたいな展開だよ…!」

文句を言いつつも、陽太は慌ててベッドの下に潜り込む。

陽太がベッドの下に潜り込むと、すみれは慌ててドアの前に立つ。

「お、お父さん!どうしたの?今日は泊まりのはずじゃ…」

「仕事が早く片付いてな。今夜は家でゆっくりするぞ!」と豪快に笑う父親。

「そ、そうなんだ。…あはは、じゃあ私はちょっと部屋の掃除でもしようかな~」と必死に誤魔化すすみれ。

一方、ベッドの下で陽太は息を潜めるが、狭い空間のせいで身動きが取れず、何か固いものに頭をぶつける。

「いって…」

小さな声が漏れる。

「すみれ?今何か音がしなかったか?」

父親が怪しげに部屋を見回す。

「えっ?な、なんにもないよ!ほら、気のせいだよ~」と慌てるすみれ。

しかし、父親はじっとベッドを見つめ、「あれ?ベッドの下に何か落ちてないか?」と近づいてくる。

「まずい…!」と陽太は心の中で叫ぶが、すみれが咄嗟に「待って!それは私の秘密の箱なの!」と叫ぶ。

「秘密の箱?」

父親が眉をひそめる。

「そ、そう!女の子には秘密があるんだから、お父さんは見ちゃダメ!」

「…まあ、そうか。わかったわかった」

父親は渋々引き下がる。

すみれがホッとした表情を浮かべる中、陽太は「お前の機転に助けられた…」と心の中で感謝する。

ようやく父親が部屋を出ると、すみれは急いで陽太をベッドの下から引っ張り出す。

「陽太、大丈夫だった?」

「ギリギリな!」

ホコリまみれの顔をしかめながら答える。

すみれは申し訳なさそうに「ごめんね。でも、面白かったね~」と微笑む。

「面白くねえよ!俺が見つかったらどうする気だったんだよ!」

陽太が怒ると、すみれは「だって、スリルがあってちょっと楽しかったし」とあっけらかんと答える。

「お前、ほんと肝が据わってるな…」

呆れつつも、すみれの無邪気な笑顔を見ていると怒る気も失せる。

「それにしても、陽太くん、意外と頼りになるんだね」

「なんでだよ?俺何もしてねえだろ」

「ううん、ちゃんと隠れてくれたし、私のこと信じてくれたでしょ?」

「お前、そんなの普通だろ…」

そっぽを向くと、すみれはふっと近づいて耳元で囁く。

「ありがと、陽太」

その瞬間、陽太の心臓が爆発するような音を立てた。

陽太は心臓の音が落ち着かないまま、少し顔を赤らめてすみれを睨む。

「お前さ…いちいち人をドキドキさせるようなこと言うの、やめろよな!」

「え~?ドキドキしてるの?もしかして…陽太、私のこと好きだったりして?」

「なっ、ば、バカ言うなよ!そんなんじゃねえって!」

全力で否定する陽太だが、すみれはクスクスと笑うだけ。

「でもさ、私、陽太といると楽しいよ。なんか、普通の男の子とは違う感じがして」

「そりゃあな、普通の男の子はこんなに身長低くねえだろうし…」

自虐的に言う陽太を、すみれはすぐに首を振って否定する。

「そういう意味じゃないよ。陽太は、なんか…私のこと、ちゃんと見てくれるから」

「…え?」

すみれの真剣な表情に、陽太は言葉を失う。

その沈黙に耐えられなくなったのか、すみれがそっと陽太の手を取る。

「ねえ、陽太。ちょっとだけ…目をつむってくれない?」

「え、なんだよ、それ」

「いいから~。お願い!」

すみれの瞳に逆らえず、陽太はしぶしぶ目をつむる。

次の瞬間、陽太の鼻先にふわっと暖かい感触が触れる。

「……!!」

驚いて目を開けると、すみれは顔を赤くしながら「あ、ありがと…ちょっと勇気、もらえた」と照れくさそうに笑っている。

陽太は完全に固まり、何も言えなくなってしまう。

「あ、あのさ、お前…今のって…その…!」

「ん?どうしたの、陽太?」と、すみれは首を傾げる。

「どうしたじゃねえだろ!今の、どういう意味なんだよ!」

「あー、それね。陽太がドキドキしてるかな~って試してみたの!」

「試すなよ!人の心臓が爆発するかと思ったじゃねえか!」

「ごめんごめん。でも、陽太の顔、めっちゃ真っ赤で可愛かった~!」

笑うすみれに、陽太は頭を抱える。

「…この天然め。俺の寿命が縮むわ!」

しばらくして、陽太はポツリと呟く。

「でも、まあ…お前が楽しそうなら、それでいいけどな」

「え?」

「なんでもない!忘れろ!」

すぐにごまかす陽太に、すみれは微笑む。

「ありがとう、陽太。やっぱり優しいんだね」

「…調子に乗るなよ」

そっぽを向く陽太だったが、その頬は赤く染まっていた。

「ねえ、陽太」

「……なんだよ」

陽太が振り返ると、すみれの顔がすぐそこにあった。

そして、そのまま二人の唇は触れ合った。

一瞬の沈黙の後、すみれは慌てて顔を離す。

「あ……ご、ごめん!つい……」

「おま……!い、今のって……!」

動揺する陽太に構わず、すみれはそっと陽太を抱きしめる。

「お、お父さん帰ってきてるだろ……」

慌てる陽太に、「大丈夫。……陽太が静かにしてくれれば」その甘く優しい声音に体がとろけそうになる。

しばらくすると、陽太の体から力が抜けていくのがわかった。

「……お前、本当にズルいよな……」

弱々しく言う陽太を、すみれはさらに強く抱きしめる。

もう一度触れるだけの軽いキスをした後、そっと体を離した。

しばらく沈黙が続いたが、やがてすみれが口を開いた。

「ねえ、陽太。……イチャイチャしよっか?」

「は!?」と驚く陽太に構わず、すみれは再度キスをする。

今度は先ほどよりも長く。

そしてゆっくりと唇を離す。

二人の唇が透明な糸を引く光景に、思わず見とれてしまう。

「……お前、本当に何考えてんだよ」

顔を赤くする陽太に、すみれは悪戯っぽい笑みを浮かべる。

「だって、私陽太のこと好きだもん」

ドストレートに言うすみれに、陽太は「お前な……」とため息をつく。

「でもさ、私、まだ陽太のこと全然知らないし、もっと知りたいの」

「それは……俺も同じだけどさ……」

すみれに誘われベッドの上に行く。

布団に包まりすみれの大きい身体が俺を包み込む。「陽太、こっち向いて」

彼女の言葉に従い、再びキスをする。

今度は深く甘いキスだ。

お互いに舌を絡ませあい唾液を交換するような激しい口づけだった。

どれくらい経っただろうか?

ようやくお互いの口が離れると、すみれがじっと俺を見つめる。

その瞳には欲望の色が見えた。

「……ねえ……もっとしようよ……」

その甘い囁きに逆らえるはずもない俺はただ頷くことしかできなかった。

ベッドの上で服を脱ぎ捨てた俺たちは、全裸になって抱き合った。

肌と肌が密着し合う感覚に頭がくらくらする。

すみれの大きな胸が俺の身体を挟み込み柔らかく形を変える。

「陽太の胸板、固い……それに……すごくドキドキしてるね」

すみれの言葉に恥ずかしさを覚えつつも否定できない自分がいた。

お互いの身体を触り合い、興奮を高めていく俺たちだったが、ふとすみれの手が止まる。

「……ねえ、陽太はさ……その……経験あるの……?」

「え?」

突然の質問の意図がわからず困惑する俺。

「……経験ってどういう意味だよ」

すみれは少し恥ずかしそうに俯きながら呟くように言った。

「だからさ……その、女の子とエッチしたことあるのかなって……」

「あるわけないだろ!」

顔を真っ赤にして叫ぶ俺に、すみれは驚いた表情を浮かべたが、すぐに嬉しそうに微笑んだ。

「そっか、良かった」

その表情にドキッとした俺は慌てて目を逸らす。

すると今度は耳元で囁かれた。

「……じゃあさ、私が初めてになるのかな……?」

心臓が跳ね上がるほどの衝撃を受ける。

「お前……何言ってんだよ……!」

動揺する俺を見たすみれはクスッと笑う。

そして、そのままゆっくりと顔を近づけてきて唇を重ねてきた。

次第にお互いを求め合うように激しくなっていく。

舌を絡ませ合い唾液を交換しながら何度も繰り返していくうちに頭がボーッとしてきた。

それが妙にいやらしく感じてしまい、さらに興奮してしまう自分がいた。

そんな俺の様子を感じ取ったのか、すみれは再び俺を抱きしめる。

すみれの大きな胸に顔を埋めるような形になり息苦しいがそれ以上に心地良い。

やがてすみれは首筋に舌を這わせ始めた。

ゾクリとした感覚が全身を駆け巡ると同時に甘い吐息が漏れる。

それを感じ取ったのか彼女は妖艶な笑みを浮かべると再び唇を重ねてきた。

そのままゆっくりと押し倒される形でベッドに横になる俺とすみれ。

「陽太、好きだよ……」

再びキスを交わす俺たちだったが、次第にお互いの手が下の方へと伸びていった。

リビングにはすみれの父親がいるため、音を立てないように注意を払いつつ行為を続ける。

すみれは耳や首筋に優しく噛みつくようなキスを繰り返す。

その度に俺は体を震わせた。

やがて胸への愛撫が始まった時には既に俺の理性は完全に崩壊していたように思う。

それほどまでに彼女の与える快楽に溺れてしまっていたのだ。

「陽太……可愛いよ」

甘い声で囁かれるだけでゾクゾクしてしまう。

乳首を口に含み舌先で転がされたり甘噛みされたりする度に甘い痺れが全身を走り抜けるような感覚に襲われた。

すみれの手が下半身へと手が伸びると、俺のモノは既に硬くなっていた。

すみれは嬉しそうに微笑むと優しく包み込むように握り上下に動かし始める。

自分でするのとは全く違う感覚に戸惑いつつも次第に快感へと変わっていった。

「ねえ……気持ちいい……?」

「……ああ」

素直に答える俺に気をよくしたのか、さらに激しく責め立ててくる。

先端部分を指先で刺激された瞬間、今まで感じたことのないほどの強い快楽に襲われ思わず声が出てしまった。

慌てて口を塞ぐが遅かったようで、すみれに聞かれていたようだ。

彼女はクスッと笑うと、さらに激しく責め立ててくる。

「おい……これ以上されたら……」

絶頂に達しそうになる寸前で手を止めるすみれに恨みがましい視線を向ける俺だったが、彼女は妖艶な笑みを浮かべて言った。

「まだダメ」

その言葉と同時に再び手を動かす彼女によって俺は限界を迎えた。

勢いよく放たれた精液はすみれの手だけでなく顔にまで飛び散ってしまったのだ。

「ごめん!大丈夫か?」

慌ててティッシュを取り顔を拭く俺に対して、すみれはどこか嬉しそうな表情を浮かべていた。

「いいよ、別に……陽太のだから平気だし」

そう言うとすみれは手に付いた精液をペロリと舐め取った。

その仕草にドキッとする俺だったが、すぐに我に帰る。

「お前、何やってんだよ!」と叫ぶ俺に構わず彼女は言った。

「だってさ、せっかくだから飲んでみたかったんだもん」

唖然とする俺だったが、やがて笑いが込み上げてきた。

そしてそのまま二人で笑い合うのだった。

2人の心の距離がグッと近づいた。

次第にスキンシップも自然になっていく。

手を握って抱きしめあったり、キスをしていると、さっき出したばかりだというのに再び俺のモノは大きくなっていた。

「……ねえ、陽太……」

すみれは俺の手を取ると自分の下半身へと導く。

そこは既に湿っていて熱を帯びていた。

「私も……もう我慢できないかも……」

俺に跨る姿勢になるすみれ。

そしてゆっくりと腰を下ろしていく。

ズブズブという音と共に根元まで飲み込まれていく感覚があった。

初めて味わう感覚に戸惑いながらも次第に快感の方が強くなっていった俺は無意識のうちに腰を動かし始めていた。

「あっ……んっ……はぁ……っ!」

すみれの口から漏れる甘い吐息が耳元をくすぐる。

それがさらに興奮を高めていった。

すみれが俺に覆い被さるとその大きな身体に彼女より小さな俺の身体はすっぽりと収まってしまう。

「ねえ、陽太……私のこと好き……?」

耳元で囁かれるとゾクリとした感覚が全身を襲う。

そしてゆっくりと唇が重ねられた。

お互いに求め合い、口を離すれいなの顔は蕩けきっていたがその瞳はまだ情欲の炎が燃えているようだった。

「……もっとしようよ……」

耳元で囁かれる甘い誘惑に逆らう術などあるはずもなかった。

俺は無言のまま頷くと再び唇を重ねた。

彼女は俺の上で最初はぎこちなかったが徐々にコツを掴んだようで上下運動が激しくなるにつれて快感も増していった。

「んっ……はぁ……陽太のが奥まで当たってるぅ」

喘ぐ彼女の姿に興奮したのかさらに大きさを増した俺のモノに彼女は嬉しそうな声を上げる。

「すごい……どんどん大きくなってる……」

やがて限界に達した俺はそのまま欲望を解き放った。

同時にれいなも絶頂を迎えたのか体を震わせているのがわかった。

彼女を優しく抱きしめると耳元で囁いた。

「……すみれ、好きだよ」

その言葉にすみれは嬉しそうに微笑み俺にキスをしてきたのだった。

ーー甘酸っぱい時間を過ごした陽太とすみれは、小声で話し合っていた。

「お前、どうやって俺を家から出すんだよ…」

「うーん…あ、非常階段使えばいいんじゃない?」

「非常階段?そんなのあるなら最初から言えよ!」

「でも、窓から出るの。ちょっとスリルあって面白そうでしょ?」

「ふざけんな!スリルじゃなくて俺の命がかかってんだよ!」

すみれはそっと部屋のドアを開け、廊下を覗き込む。

お父さんはリビングでテレビを見ているらしく、静かだ。

「今ならいけそう。窓から非常階段に出られるから、陽太、準備して!」

「窓から…?俺、高いの苦手なんだけど…」

「大丈夫!私が支えるから!」

「お前の支えほど信用ならないものないけどな…」とボヤきながらも、陽太は渋々窓際に移動する。

窓を開けると、冷たい夜風が顔にあたり、目の前には細く錆びついた鉄製の非常階段が見える。

「これ、本当に大丈夫か?…ギシギシ音がするんだけど!」

「だいじょーぶだいじょーぶ!前にお母さんもここ使ってたし!」

「その前例、全然安心できないから!」

陽太は覚悟を決め、窓枠に足をかける。

「おい、押すなよ!バランス崩れるから!」

「押さないよ~。がんばれ、陽太!」

軽く手を振るすみれを睨みつつ、陽太は慎重に非常階段に降り立つ。

非常階段はやはり古びていて、一歩踏み出すごとにギシギシと嫌な音が響く。

「おい、これ大丈夫か?崩れたりしないよな…?」

「たぶん平気だよ!でもあんまり揺らさないでね~」

「お前がそんなこと言うから怖いんだよ!」

さらに問題が発生する。

次の階段に進もうとした瞬間、陽太の足元で階段が微妙に傾き、カランと小さな鉄片が地面に落ちる音が響いた。

「うわっ、嘘だろ!?マジで壊れてんじゃねえか!」

「陽太、静かに!お父さんにバレちゃう!」とすみれが焦った声を上げるが、陽太の方が必死だ。

「俺の命が先だろ!」

その時、下からお父さんの声が聞こえてきた。

「ん?今なんか音がしなかったか?」

陽太の心臓が跳ね上がる。

すみれも窓から顔を出し、緊張した表情を見せる。

「陽太、早く降りて!お父さんがこっち来るかも!」

「そんなこと言われたって、これ崩れそうなんだぞ!」

お父さんの足音が廊下に近づいてくる。

陽太は最後の力を振り絞り、非常階段を駆け下りる。

階段はグラグラ揺れ、心臓が止まりそうになるが、なんとか地面にたどり着いた。

「ふぅ、やっと…着いた…!」

上を見上げると、すみれが小さく手を振っていた。

「よかったね!無事に降りられた!」

「お前な…!もう少し計画的にやれよな…!」と陽太が文句を言いながらも、その顔には安堵の表情が浮かんでいた。

「じゃあ、また学校でね!今日のことは…絶対内緒だよ!」

「誰に言うかよ!もう二度とお前の家には来ねえからな!」

そう言いつつも、陽太は少しだけ楽しそうに笑っていた。

陽太は、何とか無事にすみれの家から抜け出したものの、冷たい夜風に吹かれて肩をすくめた。

「…ほんと、こいつといると寿命が縮むよな…」

ふと振り返ると、すみれが部屋の窓からこちらを見下ろし、ふわりと笑顔を浮かべて手を振っている。

「おやすみ、陽太~!また明日ね!」

その声は驚くほど明るくて、つい苦笑いをしてしまう。

「お前はほんとに能天気だな…」と呟きつつも、陽太の胸には不思議な温かさが広がっていた。

ーー翌朝、学校の教室にて。

いつものように廊下からすみれが元気よく現れると、陽太に向かってまっすぐやってくる。

「陽太!昨日、ありがとね~!」

「おい、声でけえよ!誰かに聞かれたらどうすんだ!」と顔を赤くして手を振る陽太。

すみれはその様子を見てクスクスと笑いながら、陽太の机に身を乗り出す。

「だいじょーぶだって。誰も聞いてないよ。それに、昨日の陽太、ちょっとかっこよかったよ?」

「なっ…!」

突然の言葉に陽太は固まり、すみれはさらに嬉しそうに笑う。

「ほら、今日も授業頑張ろ~!」

能天気で少し危なっかしいけど、そんなすみれに振り回されるのも悪くない。

陽太は小さく息をつきながら、いつもの日常が少しだけ楽しく思えている自分に気付いていた。

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